漠然とジェネパ事業をイメージする
日本信販時代に取引先の老人ホームに訪問したとき、老人ホームの庭で焚き火をしていたおばあちゃんがいました。こんなところで焚き火をしていたら火事になってしまうと思い、注意しました。すると、そのおばあちゃんが「ごめんなさい、おじいさんとの大切な写真なんだけどね、ここじゃ、しまうところがないから焼いてるですよ。」と言われました。それを聞いたとき、全身の毛が逆立ち、胸が苦しくなりました。本当に苦しかったです。おばあちゃんはもっともっと苦しかったと思います。このおばあちゃんにとって、焼かれている写真は何物にも変えられない大切な思い出の品であったはずです。昔を思い出すきっかけの品。このとき、老人ホームにいるほとんどの人が同じ思いで写真を処分したのではないかと考え、デジタルアルバムの事業を漠然とではありますが、イメージするようになりました。
ジェネパ事業を設立する
ある日、自分のアルバムを整理しようと思ったのですが、沢山あったためなかなか整理できませんでした。そこで、これをデジタル化したほうが、今後整理しやすいだろうなと考えました。大量のアルバムを持ってスキャニングセンターに行き、見積もったところデジタル化して整理するのに250万円前後かかるというのです。この金額を高いか安いかは、アルバムに対しての思い入れもありますし、人それぞれの価値観だと思うのですが、その時自分で作ってみようと思ったわけです。
初めての事でしたから時間は掛かりましたが、自分で作成してみると、この出来が予想以上に良くできました。また出来上がったものを見ることで、自分や家族を振り返ることが出来、自分のパワーになりました。そこで、他にも私のような方がいるだろうと思い立ち、当時まだ在職中でしたが一人で訪問営業を始めました。営業で回るうちに、一件受注できました。土日を使って一生懸命つくりました。やっと作り終えてお客様の所に伺うと、これが予想以上に喜んでくれて・・。お客さんはお年を召した方だったのですが、息子さんやお孫さんに見せたらしく、家族との交流になったそうです。次もまた旅行に行くから頼むとおっしゃられました。また、お客様からいくらと聞かれたのですが、在職中だったのでお金はいただきませんでした。
制作していた中で、アルバムや写真などの思い出のものを共有して、次世代に伝えることの大切さを感じ、「これからの日本にとって必要なのは心だ」と思いました。そこで会社に報告して、自分はこれでビジネスを立ち上げたい!だから辞めますと申し出ました。
ジェネパアルバムは次の世代に伝えるためのツール
ジェネパアルバムは、世代を超えた人と人とのコミュニケーションを大事にして、みんなで共有した時代の経験や思い出を大切に語り継いで欲しいという思いから生まれました。製品名は社名の「GENERATION
PASS」(世代の継承)からとってジェネパアルバムとしました。 簡単にいうとお客様から、写真やアルバムなどをお預かりしてデジタル化していく。もちろん、写真やアルバムは思い出などがたくさん詰まっておりますし、個々に違うわけなので、ご提供する商品はすべてオリジナルです。だからこそ、社員、お客様が一体となって一緒に作り上げていき、出来上がった時は一緒になって喜びを超えて感動する訳です。自然とお客様と親しくなって「○○さん」と呼び合ってお付き合いさせてもらっております。
製品に関しては、常に改良を重ね半年前と全くと言っていいほど違います。いい製品には技術力が必須ですから、常に開発を続けています。社内の技術力もかなりのものと自負しておりますし、開発があるからこそ会社も成長していくものだと経験上確信しています。 |